皆さんは、奥飛騨の山里に佇む昔話のような湯宿をご存じでしょうか。今回訪れたのは、岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷でも最も奥深くに位置する福地温泉の隠れ宿、「御宿 飛水」さんです。
平安の昔から湯治場として愛され続ける福地温泉へは、JR高山駅から濃飛バスで約70分、お車なら高山ICから雄大な北アルプスの山並みを望みながら約1時間の道のりです。建物のすぐ目の前に駐車場があり、荷物の移動もスムーズに行えます。重厚な古民家造りの空間で、憧れの飛騨牛と源泉かけ流しの名湯を堪能した特別な休日をレポートします。
※朴葉の上で飛騨牛が焼ける音や
静かな山里の空気感は、
ぜひ動画本編でお愉しみください。
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01. 木の温もりあふれる囲炉裏と
充実の漫画コーナー
玄関をくぐると、高い天井と重厚な木の造りが心地よい静けさを漂わせるロビーが広がります。真っ先に目を引くのが、昔話の世界へタイムスリップしたかのような風情たっぷりの囲炉裏です。脇には碁盤や将棋盤、オセロも用意されており、湯上がりの団らんを彩ってくれます。
囲炉裏の右手には、飛騨名物の「さるぼぼ」が迎えてくれる展示小部屋や、昭和レトロな木造の電話ボックスがあり、懐かしさに心が和みます。さらに奥へ進むと、お酒も揃った24時間いつでも購入できる便利な自販機コーナーが完備されています。
左手には立派な大古時計が佇む談話室「語りべ」があり、温かな格子の照明の下に畳スペースや小さな囲炉裏テーブルが並んでいます。部屋を仕切る大きな棚には裏側までずらりと漫画が並び、外には15分200円のマッサージ機も設置されています。なお、1階ロビー周辺ではWi-Fiが利用可能で、館内は全面禁煙(玄関を出てすぐ右手に喫煙所あり)となっています。館内の様子は、動画 2:25〜 で詳しくご紹介しています。
昔話の世界へ迷い込んだような、風情たっぷりの囲炉裏スペース
02. 山里の静寂に包まれる
落ち着いた10畳の和室
館内は2階建てでエレベーターはありませんが、階段を上がってすぐの場所にある「216号室」が今回のお部屋です。足を踏み入れると、どこか懐かしく落ち着いた10畳の和室が出迎えてくれます。お部屋のルームツアーは、動画 6:01〜 でご覧いただけます。
中央の大きな座卓には、もっちりとした餡の優しい甘さが癖になるお着き菓子、銘菓「奥飛騨見聞録」が用意されていました。渋めのデザインが粋な浴衣や茶羽織、バスタオルなどのアメニティ一式に加え、セーフティーボックスや32インチのテレビも備わっています。
奥の障子を開けると、山里の木々を望むゆったりとした広縁があり、夜にお酒を傾けながら語らうのに最適です。広縁にはお茶セットや電気ケトル、栓抜き、そして飲み物を自由に冷やせるフリースペース仕様の冷蔵庫も完備されています。入り口側には清潔な洗面所とウォシュレット付きのお手洗い、さらにシャンプー類を備えた内湯もあり、静かに羽を伸ばせる空間でした。
足を伸ばしてのんびりと寛げる、落ち着いた佇まいの10畳和室
03. 木の温もりあふれる内湯と
庭園を望む岩造りの露天風呂
大浴場は1階の自販機コーナーの奥に位置しています。入り口の前には冷たい「福地温泉の源流水サーバー」と、湯上がりの小休止に嬉しいベンチが並んでいます。今回は特別に許可をいただき、男湯を撮影させていただきました(男湯と女湯はほぼ同じ間取りとなっています)。大浴場の様子は、動画 8:42〜 で詳しくご紹介しています。
市松模様の床が和の風情を醸し出す広々とした脱衣所には、3つの洗面台やベビーベッド、足踏みボードまで揃っています。浴室へ入ると、木の温もりに満ちた内湯が広がり、絶え間なく注がれる湯音が心地よく響き渡ります。洗い場には情緒ある木の椅子と湯桶が並び、かかと角質ケアなどのアメニティも充実しています。
奥飛騨温泉郷の中で最も古い歴史を持つ福地温泉は、肌あたりの優しい美肌の湯として知られています。外へ出ると、美しい庭園を望む立派な岩造りの露天風呂が待っています。静かな湯面に木々が映り込む景色を眺めながら源泉かけ流しの名湯に身を委ねれば、体の芯までじんわりと温まる至福のひとときを味わえました。
静かな湯面に庭園の木々が映り込む、風情満点の岩造り露天風呂
04. 極上の飛騨牛ステーキと
山里の味覚を堪能する会席料理
名湯でさっぱりと汗を流した後は、旅のメインイベントとなる夕食です。食事会場はお部屋を出てすぐ右手の場所にあり、今回は嬉しいことに個室をご用意いただけたため、周りに気兼ねなく奥飛騨の味覚をゆっくりと楽しめました(※お部屋タイプや混雑状況等により会場は異なる場合があります)。豪華な会席料理の全貌は、動画 11:18〜 でお愉しみください。
🥩 王者の風格漂う「飛騨牛ステーキ」と山里の恵み
宴の始まりは、飲みやすい食前酒の「梅酒」と爽やかな酸味の先付「なます」から。前菜には「煮たくもじ」や「こも豆腐」、「穂先筍」、「川海老」といった素朴な郷土の味が並び、出汁が染みた小鉢の「ぜんまい」とともに山里ならではの風情を感じさせてくれます。お造りの「飛騨サーモン」は、普段のお刺身とは次元が違うとろけるような上品な脂と旨みに唸らされました。
そして本日の主役である「飛騨牛ステーキ」が登場します。見事なサシを纏った厚切り肉を朴葉の上でジュージューと焼き上げ、立ち上る香ばしい匂いとともに塩やタレでいただくと、驚くほど柔らかなお肉から甘い肉汁が溢れ出します。さらに熱々の「茶碗蒸し」や喉越し爽やかな「日本蕎麦」、一切の癖がなくコリコリとした食感が楽しい飛騨の伝統食「鯰のカルパッチョ」、皮目はパリッと身はふっくらと焼き上げた「岩魚の塩焼き」など、贅沢な品々が続きます。締めくくりは噛むほどに甘みが広がる「飛騨産コシヒカリ」と赤だし、そしてほろ苦く優しい甘さの「抹茶プリン」まで、奥飛騨の魅力を余すところなく堪能しました。
見事なサシを纏った厚切り肉を朴葉で焼く、主役の「飛騨牛ステーキ」
🍶 飛騨の銘酒を飲み比べる「三種利酒セット」
最初の一杯は、山里の珍味を受け入れる準備として冷たいビールで乾杯。そして、極上の飛騨牛ステーキに合わせて迷わず注文したのが「三種利酒セット」です。①番「蓬莱」、②番「久寿玉」、③番「山車」という飛騨を代表する銘酒の数々を贅沢に飲み比べることができ、特に一番好みだった「蓬莱」は、飛騨牛の芳醇な旨みをより一層引き立ててくれました。
蓬莱・久寿玉・山車を贅沢に飲み比べる飛騨の銘酒「三種利酒セット」
山里の郷土料理とともに味わう最初の一口の破壊力がたまらないビール
05. 悪魔的な旨さの「朴葉味噌」と
品数豊富な山里の和朝食
翌朝は昨夜と同じ食事会場にて、品数豊富で食欲を刺激する和朝食をいただきます。朝の定番である「温泉たまご」や酢味噌でさっぱりと楽しむ「刺身こんにゃく」、食感の良い「きんぴらごぼう」に甘辛く煮た「じゃがいも」、そして脂の乗った「焼き鮭」や「ひじき煮」など、心温まるおかずがずらりと並びます。朝食の様子は、動画 16:22〜 でご覧いただけます。
中でも極めつけは、飛騨の朝に欠かせない名物「朴葉味噌」です。朴葉の上でグツグツと焼けた香ばしい甘辛味噌を、ふっくらと炊き上がった熱々の白ご飯に乗せていただけば、まさに悪魔的な美味しさ。出汁の効いたお味噌汁とともに、あっという間に完食してしまう大満足の朝ごはんでした。
山里の優しいおかずがずらりと並ぶ、品数豊富で贅沢な和朝食膳
06. ホーロー看板が並ぶ
昭和レトロな「福地温泉朝市」
朝食を終えると奇跡的に雨が上がっていたため、宿から歩いてすぐの場所にある「福地温泉朝市」へと足を運びました。到着してまず目を奪われるのが、壁一面にずらりと並んだ懐かしいホーロー看板の数々です。まるで昭和の時代へタイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気が漂っています。
店先には地元で採れたばかりの新鮮な野菜が並び、店内へ入ると飛騨の名産品や銘菓が所狭しと陳列されています。素朴な山里の旅情を肌で感じながらお土産選びも楽しめる、魅力たっぷりの立ち寄りスポットでした。朝市散策の様子は、動画 17:33〜 でご紹介しています。
壁一面に懐かしいホーロー看板が並ぶ、昭和レトロな「福地温泉朝市」
07. 旅を彩る、
福地温泉の周辺観光スポット
宿の場所はこちら。日本の原風景が残る静かな福地温泉エリアに位置し、朝市の散策や新穂高ロープウェイなど奥飛騨の名所めぐりにも最適なロケーションです。
※地図をタップすると拡大やナビが可能です
重厚な古民家造りの空間で味わう源泉かけ流しの名湯と、極上の飛騨牛や山里の恵み。御宿 飛水さんは、優れたコストパフォーマンスで奥飛騨の魅力を心ゆくまで堪能できる、大満足の隠れ宿でした。